クラス

四條畷学園中学校 校長

堀井 清史horii kiyoshi

四條畷学園の教育の根幹

「人をつくる」
時を経た今も具現化される教育理念

本校の創立者である牧田宗太郎は、7人兄弟を育ててくれた母への感謝と母のような立派な人を育てることでその恩に報いたいと考え、建学の精神を「報恩感謝」としました。教育理念は「人をつくる」。その中に2つの大きなテーマがあります。

1つ目は『実践(じっせん)躬行(きゅうこう)』。意味は「実際に何度も繰り返して次へつなげること」です。基礎学力はもちろんのこと、得た知識を実際に試して繰り返すことが真の力であり、これからの時代に活躍するための力であると考えています。

2つ目は『Manners(マナーズ) makes(メークス) man(マン)』。品性人格の備わった人をつくる人材教育を表しています。牧田宗太郎が1919年(大正8年)に海外の学校を視察し、イギリスで最も長い歴史を持つウィンチェスタースクールの校訓「Manners makes man」を持ち帰りました。礼儀正しさや態度の大切さとともに、当時の日本にはまだ取り入れられていなかった「個性を尊び、自立心を養う新しい教育」に触れ、国際理解教育の重要性も実感したのです。

大正期の学校創立当初から確立された2つのテーマは、時を経た今も、本校の教育の中で具現化し実現されています。ここに私たちの教育の肝があります。

四條畷学園中学校が今、育てたい人

変動する社会の中で
自ら選択してチャレンジできる人に

変動の時代といわれる今、今後の世の中を予測するのは困難です。これまでの価値観は崩れる一方ですから、学校としては子どもたちが社会へ出たときに、自分の足で立ち、歩みを進める人を育てなければいけません。

本校ではそのような人を “3年間”で育てたい。「実践躬行」して、ときに失敗しても、「自分はやっていける」と自己肯定感を持てる体験があれば、揺れ動く社会でも「こちらが無理なら、あちらでやろう」と自分で選択してチャレンジできる強い人になれます。自分で選び取る力は、次へと進める力にもなります。

小学生から高校生にあがるまでの“3年間”は、子ども達が生きていく中での基盤であり、次のステップへ進むための大切な時期。緊張感がある密度の濃い生活ができる“3年間”に、次の目標を自分で決められる力をしっかりと付けていきます。

種をしっかりと植えて、次のステップで必ず芽を出してくれる3年間を作りたい。そう考えて再構築したのが3年コース。これから創立100年に向けて、これまで本校で取り組み、受け継いできた教育を3年コースに結集しました。

四條畷学園中学校の強み

偏らず、すべてに全力の探究活動が
学力の礎に

私たちは、「自分の夢を自分で語り、その夢に向かって自分で決めた進路を選ぶこと」が子どもの将来への大きなステップと考えています。自分の挑戦を主体的に捉え、肯定感をもって次へ進むためには、3年後に進路実現することが大きな目標ですから、基礎学力の定着は不可欠です。本校には長年の高校受験ノウハウが蓄積され、進学実績としても立証済です。教員による進路サポートの充実と進学実績の安定感は今後も変わらないでしょう。

ただ、高い進学実績を導いているのは、勉強だけではなく、3年間の探究活動の結果です。授業はもちろん、行事、宿泊研修、クラブ活動で自主的かつ前向きに自分を見つめながら全力で取り組む生徒たちは、失敗や成功を経て、自分の場所を作り、自分を肯定させていきます。
勉強だけに偏ることは、理念が「人をつくる」本校において絶対にありません。何ごとにも全力で取り組む生徒を、中等教育のスペシャリストである教員が全力でサポートする。それが、本校の見えない強みになっています。

Teacher’s message

本学園はHOME
大きな家族のような学校

本校は生徒と教員の距離、保護者の皆様と教員の距離がとても近く、3者が家族のように支え合い、お互いの信頼関係が構築されている「大きな家族(HOME)」のような学校です。本校の校章は楠の葉が3枚で、1枚は生徒、1枚は保護者、1枚は教員です。その中央を「気品、ぬくもり」を意味する菊の花が束ねています。創立当初から3者の結束が校章で表され、それが実現できているからこそ、生徒が「この先生たちとなら一緒にやれる」という思いで育っていきます。

子どもの持つ力を引き出すことを最大の目的に、あえて3年間で次のステップに進む関西ではめずらしい本校は、心も体も揺れ動く柔らかい時期に、多彩な刺激を凝縮して与え、今を生き抜ける「人」をつくります。

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